青春日和


「って、思ってるんでしょ?優香は」


「え……っとぉ」


にんまり笑う嶋田七美。

その笑みは驚くほど冷たく、小学校の頃のあの時──

裏切られた時の笑みにそっくりだった。

恐いよ……

でも、ここで嶋田七美の言ってることに頷いとけば、誰もよってこない……?

そうかも……

……そうじゃん。

今回だけ、嶋田七美にのっかろう!


「ふふっ、せいかーい!七美ちゃんよく分かったねぇ!流石、前の学校同じだっただけあるぅー!」


ザワザワと、教室に広がる声。


「信じられない!せっかく平遥君がかばってくれたのに!」


ヒステリックな声と共にバンッと机をたたく音がした。

私を叩きたいのを我慢したのだろうか。


「そうよ!横田君もかばってくれたじゃん!」


「二人が信じられないの?!」


「ひどい……せっかくかばってくれたのに……」


「アンタ、最低」


最初のヒステリック女に便乗してか、次々に非難の声が上がった。

……てか、そんなの馴れてるんだけどな。

生卵爆弾とか、雑巾ラッシュとかよりすっごいマシ……

ありがたや、ありがたや~。

私、感覚麻痺してんのかな……

なんか、悲しい。