私が顔を上げると、平遥は机に顎を置いて、私の目線に合わせてきた。


「なにぃ?」


首を傾げて聞いてみる。


「なんとなく?」


すると、平遥も私の真似をして、首を傾げてきた。

なんか、ウザい。


「なんとなくってなんですかぁ。」


「おはようさん」


それだけ言って、平遥は自分の席に戻って机に突っ伏した。


「なんだそれ」


平遥が席に行くと、早速人が集まってきた。

人気なんだ……アイツ。

ってか、なんでアイツのこと見てんだよ。

可笑しいって、私。