「その……見たんだよ」
「何を」
「西野と嶋田を」
今度は横田が答えた。
「どこで」
「そのぉ、曲がり角で」
平遥が答える。
「どこの」
「西野の家のちょっと前の」
「なんで」
これは刑事ドラマとかでよく見る尋問じゃん。
これやってたらいつ核心部分につくか……
日が暮れちゃうよ。
部屋で七美も待ってるし。
「で?」
「いや、たまたまな?たまたま、俺と横田が遊ぶ約束でそこで待ち合わせしてて、それで『どこ行くかー』なんて話してたら、ちょっと奥に西野と嶋田が見えて、『ちょっと着けてみるか』ってなんて……今に至ります」
突っ込みどころが多すぎて、どこから突っ込めばいいわからない。

