青春日和



「じゃあ事故や事件に巻き込まれないように!いい夏休みを過ごせよ。はい、解散!」


「さようならー!!」


クラスメートの元気な声を耳にしながら、教室を出た。

山ほど出された宿題を見ると、ため息を出しても出し足りないけど、これから、長いvacationが始まるんだ……!!!

テンション上げるなって方が酷いよ。

上げたくなくても自然と上がっちゃうもんでしょ!!!

人でごった返す廊下を通ってても、自然と足取りも軽くなる。

ようやく、下駄箱までたどり着き、自分の靴を履いて昇降口を出た。


「ゆ、優香!」


急に呼び止めた声。


「し……七美、どうしたの?」


私、どれだけ緊張してるのってくらい声がカチカチだ。

七美の顔も暑さのせいか、恥ずかしさのせいか、顔が赤い。


「一緒に帰ろ?てか、帰れる?」


心配そうに私の表情を見る。


「あ、うん。大丈夫だよ」


「そっか」


「うん」


「……じゃ、帰ろっか」


「うん」


こんなにもぎこちない関係は元に戻るのにどのくらい時間かかるのかな。