準備をしてる間も鼻歌が零れる。
周りの女子に変な目で見られたけど、そんなの気にしない。
気にするほどのことでもない。
もう、本当に周りがキラキラしてるんだから。
「おーい、西野ー?」
「ん?」
私の顔の前で手を振る平遥。
けど、なんかすごい訝しげな顔。
「さっきから顔がニヤケててすんげー怪しい」
あ、その顔の理由はそれか。
「いいの、別に。気にしないから、それよりね」
「西野、ぶりっこ口調辞めたんだ?」
私の言葉を遮るように、勢い任せたように聞いた。
そして、私は初めて自分の口調が“普通”に戻ってることに気がついた。

