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再び何時間もかけ、チサたちは学校前へ戻ってきた。
花菜は久保田とどこかへ向かって行く。
あの仲良しさだからな・・・。
告白、もうしたのかな?
「恭真!」
「ん?」
「話があるんだけど・・・時間良い?」
「良いよ」
王子様スマイルを浮かべると、同じクラスの子から他クラスの子まで幅広くの女の子たちがキャアキャア黄色い声を上げる。
でもゴメンネ。
チサ今から、恭真に告白するから。
早い者勝ち、しちゃうかもだから。
「ねぇ知紗」
人通りのない所まで歩くこととなり、突然恭真が切り出す。
「知紗は好きな人いるの?」
なっ・・・!?
恭真への告白前に、恭真は何を言い出すんだ!


