「教えて。
恭真は・・・何者なの?」
「教えることは出来ないね。
ただ、これだけは言えるよ。
俺は一生、表の、知紗たちの世界では生きて行けない。
俺は裏の人間だからね。
紅羽も、レイも」
時計を見た恭真は、立ち上がる。
「それ食べ終わったら行こうか。
時間が経つのは本当に早い。
もうホテルに荷物を取りに行く時間だ」
「わかった・・・」
「言っておくけど、俺らに関わらない方が良いよ。
命が惜しかったら・・・ネ?」
ニコリと微笑んだ恭真は、そのまま食べ終わっていないチサを待ってくれた。
裏の人間だと、恭真は言うけど。
その優しさに、チサは救われているんだ。
恭真、チサは言えるよ。
例え恭真がどんな人でも、
恭真を好きでいたいってね・・・。
例エ恭真ガ
殺シ屋デモ。


