大好きだから。
総司のことが、大好きだと気付けたから。
だから。
凄く哀しくて、寂しかったんだ。
こんなにも苦しくなったんだ。
カナのことだけ見てほしかった。
カナに恋愛なんて無理なのかな?
一生独身貫くのかな?
「うわああああんっ!」
人目を気にせず、カナは泣いた。
通りすがる人が、白い眼でカナを見る。
そんなの、無視する。
カナが幼き頃から願った夢。
幸せな家庭を築くこと。
物心ついた時から仕事仕事だったカナの両親。
1人で、カナは多くの夜を過ごした。
全て包み込む闇が怖くて。
カナは夜の街へと出掛けた。
そこで同じく孤独を抱えたメンバーに会い。
キャットを結成した。
自分たちと同じ、孤独を抱えた人を放っておけなかったんだ。


