「・・・嘘って何だよ。
オレは、花菜チャンに嘘ついたことないし。
はぁ・・・最悪。
やっぱりオレ、女は嫌いだわ・・・。
花菜チャンだけは違うと思っていたんだけど。
結局同じ女だったなぁ。
・・・はあああぁぁぁぁ~・・・・」
そんなことを、総司が涙を流しながら呟いているなんて、カナは知らなかった。
総司の涙のわけも。
・・・総司の気持ちも。
最悪!
最悪!
もう――――――――ッ!
ガツッ
「へ?」
ズデーンッ!
「キャッ!」
はぁ、最悪。
石につまづいてこけるなんて。
本当、
馬鹿みたい・・・カナ。


