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数日後。

生徒会選挙の日。




立候補者は、澪鵺・花菜・知紗・恭真・総司・私だ。

ちなみに我が校の生徒会は、会長・副会長・会計2人・書記2人で成り立っている。

人数も枠もピッタリなので、選挙はせず、ただ挨拶をするだけ。



『新生徒会長・神崎澪鵺。お願いします』

「はい」



立ち上がってステージの真ん中に立つ澪鵺。

体育館の下からは、キャアキャア女の子の黄色い声が聞こえる。




「初めまして。
生徒会長になりました、神崎澪鵺です。
ボクは1年生で、今年入って来たばかりの新人ですが、先輩方の後を追い、より良い学校作りに励んでいこうと思います。
頼りないことも沢山あるでしょうが、よろしくお願いします」




ペコと澪鵺は頭を下げた。

その瞬間、大きな拍手がわいた。

澪鵺、相変わらずかっこいい!!




『次、新副会長・玉置紅羽』

「はいっ!」



私はステージの真ん中へ向かう。

向こうから澪鵺が歩いてきた。