「澪鵺の他に、誰か立候補するの?」



今考えれば、澪鵺が生徒会室から出てきた理由って、倉片先輩から会長に立候補しないか聞かれていたんだね。

なるほど、謎が解けたよ。




「俺の他には、恭真・総司・相島・逢沢だけど」

「え?」



皆今1年生だよ?



「今の2年生、倉片先輩しか生徒会に興味なかったらしいんだ。
その倉片先輩が辞めるから、次の生徒会は全て1年生からの立候補だ」

「そうなんだ・・・」




皆立候補しちゃうんだ・・・。

まぁ皆成績良いものね。

・・・私だけ、仲間外れ・・・・か。



「ちなみに会長以外、成績関係ないから」

「え?」

「残り1人、副会長空いているけど?」

「・・・澪鵺」

「やる?生徒会」

「・・・うんっ!!」




私は熱があることを忘れ、抱きついた。

澪鵺は驚いていたけど、私を抱きしめた。