好きになる気持ちも。 大切にしたいと思う気持ちも。 復讐はしてはいけないんだという気持ちも。 人は過去にとらわれず、前を向いて歩いて行けるという気持ちも。 人を信じられる気持ちも。 ・・・人を、愛する気持ちも。 全て、 紅羽が教えてくれた。 愛も恋も涙も光も 知らなかった俺に。 紅羽は教えてくれた。 あの無邪気な真っ直ぐな笑顔で 教えてくれた。 「澪鵺~お待たせ~」 変わらぬ笑顔を向ける紅羽に。 俺が教えてあげる番だ。 俺がどれだけ、 紅羽に救われたのかということを。