「カナは総司を裏切りませんねぇ。
総司の女嫌いが治ったら、少し危険ですけど」

「どういうこと花菜！
オレは決して花菜を裏切らないよ！」

「だって総司イケメンだし、優しいし、誰に対しても平等だし。
女の子だったら誰だって総司に惹かれちゃうもん」

「オレはこの先も花菜オンリーだから！
花菜しか見えないから！
花菜しか愛さないから！
オレのこと、裏切らないでね！」

「ふふ、勿論よ」



・・・総司くんイギリス帰りか？

何でそんなプロポーズみたいな台詞、赤面もせず言えるんだ？



「チサも恭真のこと、裏切らないよ！
恭真のお父さんにも認めてもらえたし！」

「俺だって知紗を裏切らないよ。
ただ、慣れるまで待っていてくれる・・・？」

「はいっ！」



こちら、完全にプロポーズみたいだし。






皆、苦しんで辛くても、こうして笑顔でいられる。

恋って、人を好きになることって、大事なことなんだね。




まさか彼らに教えてもらうとは。

ありがとね。




探そう、彼女を、陽詩を。




ブラックキャットお抱え情報屋である僕に、

調べられない情報なんて、この世にないからね。