「良いなぁ、あたし乗りたい!」
「じゃ、行ってみようか。
ここから近いみたいだし」
「うんっ!」
遊園地展望タワーの下に着く。
にこにこ笑顔のスタッフさんに、陽詩が話しかける。
「兄妹なんですけど、2人だけで乗れますか?」
「大丈夫ですよ。
手続きを行いますので、少々お待ちください」
「これ使えますか?」
「ええ」
割引チケットを陽詩から受け取ったスタッフさんは、もう1人のスタッフさんの所へ行く。
「どうぞお乗りください。
ところで、美男美女のご兄妹さんですね。
これからも、仲良くしてくださいね」
「はいっ!」
笑顔で受け応えした陽詩を横目で見ながら、僕は内心困っていた。
今日は陽詩の頼みで来たけど・・・。
最終的に、僕らはどうするんだろうか?
DNA鑑定でもするのだろうか?
本物の兄妹か調べるため。
もし本物の兄妹じゃなかったら。
陽詩は、どうするのだろうか?


