「私と澪鵺は向こう向いていますから、着替え終わったら呼んでください!」
ふいっとそっぽを向き、フンフン鼻歌を歌い始める紅羽。
折角買って来たって言っていたし・・・着ないのは悪い。
仕方ない、着るか。
サイズは驚くほど僕に合っていた。
紅羽は一体どこから僕のサイズを?
「紅羽、澪鵺。着替えたけど?」
「待っていまし―――・・・」
2人してポカンッと口を開けた。
間抜けすぎる顔だ。
「どうしたの?」
「「・・・」」
「もしもし?」
「「似合いすぎてます!怖いほどに!!」」
息ピッタリだね2人とも。
「そう・・・?」
「髪の毛ボサボサが勿体ないな」
「それ澪鵺が言える台詞?」
「・・・確かにそうだな」
「私に任せて!
髪の毛いじるの、結構得意なんだ!
いつも有咲の寝癖直していたからね!!」
もしもし?
勝手に僕抜きで話進めないでよ。
まぁ良いんだけど。


