「どうしたのさ突然」
「紅羽に言われて気が付いた。
俺、やっぱり知紗が好きだ!」
「ちょっ、場所変えよ!?」
急いでお弁当箱のふたを閉め、先ほどまでいた中庭へ戻る。
地面に何故か血があったけど・・・無視しておく。
「どうしたの?紅羽に言われた?」
「実は、紅羽に問い詰められたんだ。
本当のことを知紗に話してからフラれるならフラれろって」
「はぁ・・・?」
「本当のことを話すよ知紗」
「うん」
ドキドキしてきた気持ちを抑える。
「俺、殺し屋組織ブラックキャットの17代目ボスなんだ」
言われても、意味が分からなかった。
「コロシヤソシキブラックキャットボス?」
日本語覚えたての外国人のようなカタコトになる。
大体何よブラックキャットって。
黒い猫?
ん?
殺し屋!?


