元殺し屋と、殺し屋~anotherstory~










数日後。

“真実のメール”というモノによって、紅羽が巷を騒がせていた連続殺人鬼・ダークの正体ということが発覚した。




正直怖いと思った。

手を他人の血で染めることに何の抵抗もない紅羽が。

いくら仕事だとはいえ・・・。



でも、チサも花菜も、いつも通り紅羽と接することに決めた。

1度は大事だと信じた存在。

そんな親友を簡単に捨てるほど、儚い友情を持ったつもりはない。

例えどんな人でも。

恋であっても。




花菜が久保田とお弁当を食べに行き、知紗は1人でお弁当を食べ始める。

紅羽も恭真もいないし。

暇だなぁ。



「知紗!」

「ブッ、恭真?」



いきなり叫ばれ、驚いたはずみでお弁当の中に入っていたプチトマトが、お下品なことにチサの口から飛び出す。

ギリギリ机から落下はしなかった。



「どうしたのそんなに急いで・・・」

「好きだ!」




・・・は?


恭真の突然の告白?に教室中が静かになる。