「ゆうくん!治った!治ったって! 私の病気、治ったんだって!」 耳を疑った。 あの時、手術室の前で治らない病気と聞かされたから…奇跡、か…? すごく嬉しかった。 「よかっ、た…」 そう思うと自然に頬が緩んだ。 「わらって、くれた…!」 正夢だったんだ、と嬉し涙を流しているみゆをみるとずっと自分が笑ってなかったことを思い出した。 母さんが死んだ、あの日から。 あの時から笑わなくなったのは、みゆが母さんのためにあんなに泣いてくれたから。