私、浮いてるみたい。

前にも経験した真っ白な世界。

どこなんだろう。


あれ、だれかいる。


「ゆう、くん?」

「よお」

…あれ?

笑ってる。

笑ってる。

あぁ、笑ってくれた。

よかった、これで、もうゆうくんの近くで見守る必要はない。

わたしがゆうくんの側にいる必要がなくなったんだ。


これでいい。

これで…安心して、居なくなれる。


「ゆうくん、ばいばい」