「朝陽優」 確かそんな名前の男の子だった、と付け加えながらゆうくんの名前を口にした。 その名前がどんなに私を苦しめるのかも知らずに、ね。 一番知られたくない人に知られた。 好きな人に、知られてしまった。 私の頬には、先生が病室から出てった瞬間大粒の涙が伝った。