裕「ん……んん??」
私は目が覚めるといつもとは違う見覚えのある場所にいた。
「あ、起きたわね。」
裕「…え、なん…で…??」
私は声の聞こえたほうを見ると、そこにはいるはずのない人がいた。
「面と向かって話したのは久しぶりね、裕紀。」
裕「うそ。なんで…
なんでお母さんがここにいるの…」
そう。
そこにはもう死んだはずの母がいた。
母「あら、顔は覚えててくれたのね。よかった。」
そう言うとお母さんの表情はとても柔らかくなった。
裕「本当に…本当にお母さんなの…??」
母「ええ、そうよ。」
その言葉を聞いた途端、私は無意識に母さんの方へ走っていき、そのままの勢いで抱きつく。
そうしたかった。
だけど、私がお母さんに触れることはできず、するりと抜けてしまった。

