何も答えない俺に総司が拗ね気味になって言った。
総「まったく、土方さんは頑固ですね。自分の気持ちに素直になってください。
彼女を傷つけたかもしれないと後悔することはありませんか?
彼女の事を疑って胸が痛むことはありませんか?
彼女を信じたいと思うことはありませんか?」
土「……。」
しばらくの間沈黙が流れた。
俺はアイツを信じたいのか。
でも、今までの俺じゃありえない。
それなら何故総司に言われたことがこんなにも胸に刺さるのか。
俺の頭の中はずっとこのことを繰り返し考えていた。
総「まぁ、一晩ゆっくり考えてみてください。僕達は失礼します。
行きましょ、近藤さん。」
近「あぁ。」
─ピシャッ
近藤さんと総司がいなくなり、一人になった部屋の中で俺は仰向けに寝転がった。
そのままゆっくり目を閉じる。
すると、瞼の裏に一人の女が映った。
俺はそいつをよく知っている。
だが、もう一生会えない。
俺が唯一惚れた女が映っていた。

