女総長、いざ参らん!


俺は総司のあの顔…というより、あの目が嫌いだ。

あの目で見られたら自分が自分でなくなってしまう気がする。


こういう時は、大概、自分の知らない気持ちが襲ってくる。

前に一度あったんだ。

あの時は確か─


総「土方さんはもう少し素直になればいいんですよ。
そんなに意地張ってたら伝わるモノも伝わらなくなっちゃいますよ〜。」

土「あ? 俺ァ別に意地なんか張っちゃいねぇよ。」

総「だったらさっきなんで裕紀ちゃんを怒鳴ったんですか?」

土「んなモン、あいつが怪しかったからに決まってんだろ。」


そう言うと総司は呆れた様にため息をついた。

総司の言動一つ一つが意味わからない。


総「なんで土方さんは他人のことより自分のことの方がわかってないんですか。

あなたが裕紀ちゃんを怒鳴ったのは彼女を信じたかったからでしょう?
それがあなたの本心なんでしょう?」


馬鹿ですか、と総司は何度も馬鹿と連呼しているが今の俺の耳には入ってこない。

俺があいつを信じたかった…??

ありえない。


今だからこそ信用している近藤さんや総司たちのことも最初は疑っていた。

今の信頼関係に至るまで時間もかなりかかった。


そんな俺が出会ってまだ一月にも満たないアイツのことをそこまで思うはずがない。