沖「みんな、裕紀ちゃんが強すぎて何も言えなくなってるんですよ。」


小声でそう言った。


確かに、若干キレ気味だったのでいつもより力加減は劣っていたかもしれない。

それでもそこまで本気は出していないんだけど…


ま、いっか。


私はやることがなくなったので、木刀をもとの場所に戻し部屋に戻ることにした。




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「やべェだろ、アイツ…」

「俺、あいつの動き速すぎて剣が見えなかった。」


……



(((アイツは絶対に怒らせちゃダメだ。)))


隊士全員がそんなことを思っていた。



無論、裕紀はそんなこと知る余地もない。



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