グサッ


「ギャッ!!」


スタッ



私が脇差を天井に刺したと同時に悲鳴が聞こえてきて誰かが落ちてきた。と、思いきや綺麗に着地した。


流石だな。

そう思う反面、


裕・沖「「つまんない(です)。」」


沖田も同じことを思っていたらしい。


「そうゆう問題ちゃうやろ!
天井に脇差し刺すなってなんべん言うたらわかるんや!」


皆さんも、もうお気づきだろう。

天井裏の気配の正体は山崎だ。


裕「そんなこと言うならちゃんと気配消してくださいよー。」


沖「そうですよね〜。バレバレなのがいけないんですよ。」


祐・沖「「ねえ?」」


近・サ・平・永・原「「「...(気づかなかった...)。」」」


私と沖田に息ピッタリでダメ出しを食らった山崎は部屋の隅で一人寂しく泣いている。

私はそんな山崎の様子を見て心の中でひっそりと笑っていた。


ククッ、いい気味。

〈裕紀はたまにドSになります。〉



この時の私は知らなかった。

気配に気付いてたのは私と沖田以外に土方、斉藤だけだったことを。