『なぁ、俺昨日繁華街回ってたらカツアゲしてる奴ら見つけてさ、それを止めに入ったんだ。
そしたら“志龍”っていう全国No.1の族の総長からスカウトされてよ。
どうする?』
わたし達はその言葉を聞いて唖然。
私はそんなすごいことを平然と口にできる涼平を少しだけ尊敬した。
『ど、どうするって?』
湊が口を開いた。
『志龍に入るか入らないか。
まぁ入るなら強い奴と戦えるし、悪い奴らも凝らしめられるから一石二鳥だと俺は思うんだけど。』
湊の問にこれまた冷静に涼平が答えた。
涼平が話し終わった瞬間誰かが口を開く。
『行く。』
爽だ。
爽は以外にもこういうのに興味があったので即答だった。
私達はそれに続き
『行くしかないっしょ。』
『僕ら入ったら全国No.1じゃなくて世界No.1になっちゃうね!』
拓真と湊が言った。
残るは私。
全員がこっちを向く。
『行くに決まってんじゃん。』
するとみんなの顔がパァと明るくなった。
『よし!じゃあ早速今日会いにいくか!』
涼平が言うとみんなでおぉー!と叫んだ。
そして、月日は経ち私たちが高校入学と同時に総長、副総長、幹部の称号をもらった。

