女総長、いざ参らん!



『グスッ...ごめんね、もう大丈夫。ありがとう』


『おう』


あれからどのくらい泣いただろうか。

やっと涙が収まった。


そして、本当の気持ちを拓真に伝えた。


『実はーーー』


全部話し終えると深呼吸した。

説明中何度も泣きそうになったがなんとか耐えた。

そして私は拓真の言葉を待った。


『やっぱりな。

いいか、裕紀。
お前は一人で抱えすぎだ。周りを見ろ。
俺だっているし湊も爽も涼平もいる。裕紀は一人じゃない。
だから、辛い時くらい周りに甘えてみろ。な?』


この時の拓真はいつになく真剣だった。


この言葉は多分...いや、絶対に一生忘れない。

すごい感動した。

泣きそうになったがここは泣くところじゃないと思い、拓真に最高の笑顔を向けた。


『うん!』


次の日、わたしは3人のところに行って謝った。

何を言われるかと思ったが、意外にもあっさり許してくれた。


ちょうどその時、涼平がすごいことを言ってきた。