─ピンホーン
次の日泣きつかれて寝てた私だが、家のインターホンが鳴った。
重い体を起こして玄関へと向かい、ドアを開けるとありえない人物が扉の前に立っていた。
『...幻覚?』
『いや、実物だから。』
私の心の声が口に出てしまい、相手はすぐにキレの良いツッコミをした。
すぐにドアを閉めようとしたが素早くドアを掴まれてそれを阻止された。
『おィ、なんで閉めんだよ?』
苦笑しながら言われた。
『な、なんでッ?
なんで拓真がここにいるの?!』
そう、扉の前に立っていたのは拓真だった。
私には何もかもわからなくなった。
昨日あんなに酷い事言ったのにそれでも心配してくれるのかと。
『なんでってなぁ...
どうせ昨日の言葉は本音じゃねえんだろ?
どうせ勢い余って言っちゃったとか、自分の本心に気付いてなかっただけなんだろ?』
す、すごい。
私は素直にそう思ったと同時に、昨日全て出し切ったと思っていた涙がどんどん溢れ出てきた。
拓真はそれを何も言わずに泣き終わるまで抱きしめていてくれた。

