女総長、いざ参らん!




拓真と出逢ってから一年、ずっと続くと思っていた幸せな日々が一瞬にして失われた。



両親が事故で亡くなってしまった。



どんなに私が迷惑かけようとずっと面倒を見てきてくれて一番の心の支えだった父と母。


その二人がいなくなった時の悲しみは今も忘れない。



そらからは近所に住んでいた祖父に引き取られそこで生活をしていたが、ずっと泣いてばかりいた。

いつしか泣きたくても涙が出ないようになってしまい、ずっとぼーっとしていた。


拓真は毎日のように心配して様子を見に来てくれた。でも、私はそれを拒むように追い払った。



そんな状態が続くなか、祖父が
『武術をやってみないか?』と言ってた。



私は当時5歳でよくわからなかったけれど、祖父に気持ちが楽になるぞと言われてやりはじめることになった。


ちょうどその時拓真もいたので一緒に習うことにした。



それからの私と拓真の成長っぷりは早かったという。


私は肉体的にも精神的にも強くなった。




両親死んでから一年後、私達は小学校に入った。


小学校ではウィっグを着用し髪はごまかしたが、極力人を避けていた。



それでも話しかけてきてくれたのは湊、爽、涼平だった。


最初は鬱陶しいと思っていたが、次第にいいやつらだと思えるようになった。


それからは拓真に背中を押されつつ、髪のことを打ち明けた。

最初は驚いていたがすぐに受け入れてくれてこの三人も一緒に祖父の所で武術を習うことになった。