好きということ



優さんの着ていた上着は

優さんの温もりがあった



「とりあえず、えっとー 風邪引いちゃうから な〜家どこ?」



「 えっと...東町です」


「まって 結構遠いいじゃん」


そうなの?


「思わず走ってきて、ここがどこかも分からなくて...」



そんなに走ったのかな



「俺ん家近いからとりあえずそこいって着替える? 」


「いいんですか?」



「いいよ風邪引かれても俺なんか罪悪感感じるし」


そう言うと優さんはこっちこっちと言いながら 歩いていった




私はあさひさんに対しての罪悪感はあったけれど



それよりも優さんともっと一緒にいたい



その気持ちが強すぎて


優さんの後を追ってしまっていた