日が暮れてきて向こう岸がライトアップされた。とても美しい。
向こうからのこちらのライトアップもまた美しいと思われる。
しばし見とれて完全に暗くなってから南京路へ向かった。

途中から歩行者天国になっていて広いプロムナードに
観光用のミニ列車がゆっくりと走っている。

南京路を端から端まで急いで歩いても30分はかかる。
二手に分かれて親父と息子はおもちゃを買いに、
母と娘はブーツを買いにデパートへ入った。

後で聞けば、ブーツのほうは身振り手振りで大変だったそうだが、
ちゃんと値切って好みのブーツが買えたとか。

息子はだだっ広いおもちゃ売り場をくまなく見て周って、
日本ではもう売られていないレア物のガンダムを見つけた。

意気揚々と待ち合わせの日本レストラン前にて母娘を待つ。
変な目つきのおじさんが、
「ペンイー、ペンイー、オンナノコ」

確かペンイーは安いと言う意味だ。
そこへ母娘が現れた。

屋上の日本レストランでハンバーグを食べる。
日本にいるのとちっとも変わりはしない。
それでも家族。とても楽しく幸せだった。

げっぺいを頬張りながら帰る。第一百貨でお土産を買う。
シルクのハンカチと梅干とお茶を買ったら、梅干はカチンカチン
でペットボトルのお茶は砂糖で甘くてとても飲めなかった。