たいして遠くない帰り道。
私は渚くんと、少し暗くなり始めた道を歩いた。


渚くんは何も喋らない。
ただ何かを考え込むような表情で黙って歩く。

お兄さんが結婚して寂しいのかもしれないな。

私も無理に話すことはせず、黙って歩いた。