教室に残されたわたしと遼。 ……気まずい。 …………気まずすぎる。 何の言葉も見つからないわたしに遼が近づいてきた。 何を言うわけでもなく、わたしの隣に来て、自分の机に腰をかける遼。 視線をまっすぐに外を見つめる。 わたしもどうしていいのか分からずに視線を外に向けた。 夕日が差し込む教室に遼と二人っきり。 イヤだったはずなのに何故かそんな気持ちは湧き上がってこなかった。