「何?」 「希望ポジションと進路調査票」 「は? 何それ」 わたしは孝橋の持ってる紙をひょいっと引っ張った。 「ちょっ……こら!」 孝橋が慌ててそれを引っ張り返す。 何よ、わたしが見たらまずいの? 「お前なーこういう大事なものに気安く触るんじゃない!」 「別にいいじゃん。ただの紙でしょ?」 「アホ! ただの紙じゃねーし。オレの夢が詰まった紙なんだよ」 夢が詰まった紙? その孝橋の言葉に思わず吹き出す。