そうだ! 柚奈……。 さっき、イケメンだとか言ってたし……と思って柚奈の方を見ると……。 あー完全に入ってるわ。 多分、これは何言ってもムダだな……。 明日から遼の話ばっかりだな、これは……。 せっかく平日は解放されたと思ったのに、しばらくはずっとじゃん。 地獄だ。 はぁ……わたしが大きくため息をつくと、遼がわたしの隣を通って、後ろに座る。 「え?」 思わず振り向くと、ニコッと笑ってわたしにこう言ったんだ。 「よろしくね」 その言葉に何も返事を返さずに前を向いた。