「痛っ! 何だよ」


「何だよじゃないでしょ。もう9時だよ? 出かける……」


「は? 9時?」



わたしの言葉に目を丸くして飛び起きるお兄ちゃん。


やっと、状況、把握してくれた?


わたし、朝からずーっと待ってたんだから……。




「ヤベ……遅刻する……」




妹のわたしがいても構わずパジャマを脱いで服に着替えるお兄ちゃん。