わたしたちの周りの人が足を止めてその様子を見てたなんて気づくこともなく、
わたしは遼に罵声を浴びせる。
「あんたの妹こそ! お兄ちゃんには釣り合わないよっ!
あんたの妹より、わたしのほうが全然、似合ってる!」
「ああ、そうかもな。あんな男にはこんな凶暴な妹の方がお似合いだな」
「本当、ムカつく! 何様よ、あんた!」
売り言葉に買い言葉……。
ただ、唯一の救いはバトルの対象になってる二人が聞いてなかった
ってことだけかもしれない。
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