「ね、美紅ちゃん、これ、かわいくない?」 さつきがそう指さしたもの。 ショウケースで輝くクローバーのネックレス。 ペンダントトップにクローバーのモチーフがついていて、クローバーの中心にはグリーンの小さな石が輝いていた。 「かわいい……」 言うつもりのなかった言葉が漏れて、慌てて口を塞ぐ。 さつきと同じものをかわいいと思うのは癪に障る。