「あ、わたし、美紅ちゃんと買い物もしたいんだよね!」 「は?」 買い物……? 聞いてないんですけど……。 「てか、ご飯食べに行くんじゃ……」 「だって、わたしもご飯は食べたよ? もう、お兄ちゃんが変なこと言うから……」 って遼の肩を叩く。 ねぇ……一体、どういうことなんでしょ? 全てが分からなくて……。 わたし、一体、どこに連れてかれるの? こんな3人のやりとりをただ笑って聞いてたのはうちのお兄ちゃん、ただ一人。