「原田先生、会議、始まりますよ」 「あ、はい」 職員室から河野先生が顔を出した。 そういえば、真由が会議があるとか言ってたっけ。 もう、わたしと遼に時間はない。 タイムオーバー直前。 「美紅、ありがとな。じゃあ……」 「あ、待って!」 職員室に戻ろうとする遼を慌てて呼び止める。