そんなわたしの思いが届いたのか、遼がギュッとわたしの背中に手を回す。 きっと……遼だって寂しいんだよね? 誰よりも悩んで苦しかったんだよね? わたしは気のきいた言葉なんてかけてあげられないけど……。 こんなことしかできないけど……。 わたしでいいならずっとこうしていられるから。 遼の寂しさや苦しさが少しでも和らぐのなら……。