放課後、わたしと柚奈はファミレスで向かい合わせに座る。 あの日と同じファミレス。 背の高いキレイな女の人と驚いた遼の顔がよぎる。 ……性質が悪い。 「美紅、どうしたの? 最近、おかしいよ?」 心配そうに顔を覗き込んできた柚奈。 「うん……」 柚奈の顔を見た途端、零れ落ちる涙。 不思議なくらいポロポロと零れる。