「じゃあ、どうしよう……美紅ちゃんがイヤなら、他の友だちに……」 「行くから……」 「え?」 「行きます……」 別に、遼がかわいそうだからとかそんなんじゃなくて……。 わたしが行きたいから。 目の前にチケットがあって、それを他の人の所に持ってかれるくらいなら行く。 遼と一緒はイヤだけど……。 がっかりされるのもイヤだけど……。 でも、他の誰かよりはいい。