「ごめんねー遅くなって。あら、どうしたの?」



白衣のすそを揺らしながら保健の先生が入ってきた。



「あ、体調悪くてさっき来たんですけど、熱はなくて……」


細かく書かれたわたしの体調チェック表を先生が見て、わたしを見た。



「まー熱もないし、この様子を見ると大丈夫そうね。授業に戻りなさい」



そう、笑顔になる保健の先生。




「原田さんも戻っていいわよ」