何で彼女が私の頭を叩くのか、私はその理由を知っている。


彼女は私が平和ボケしているように見えるからなのだ。


彼女は悪くない。悪いのは平和ボケしているように見える私と、社会…学校では成績という競争社会なのだ。


お弁当、今日も美味しいお母さんの手作り。

「宮崎さん。一緒にお弁当食べてもいい?」

…ん?え、あれ?
目の前にいるのは…冬泉君。

どこの風の吹き回しで来たのあなたは。


「別にいいけど…彼女達の視線が痛いのですが…」


おおっ…怖い。女子の目力恐ろしや。


「あー…じゃあ、気にしないで…なんて無理だよね」

私はコクリと頷いた。

冬泉君が私に聞こえる範囲で小声で言った。

「じゃあ、今日の放課後屋上で。すぐ来てね」


イケメン君に屋上へご招待されました。