誰にでも明るく 等しく接する彼女の言動を、 悪く思う奴は居ただろうか。 八方美人だと言って、 僻む奴は居ただろうけど、 それはただの無いものねだりに過ぎない。 目鼻立ちも整っていて、 落ち着いた雰囲気に柔らかい表情。 実際、 男子からの人気はかなり高かった。 そんな中、彼女に告白されたのは なんの取り柄もない、平々凡々な僕。 彼女を太陽と言わずして、 誰を太陽と呼べようか。 そんな彼女が目の前で 肩をすぼめて泣いている。 マシな言葉もかけてやれない。 こんな僕が、隣に居ていいのか。