ザザァ…ザザ…



「朝の海きれいやな〜」


「ホントきれい!空もきれい…」



カラオケを楽しんだ足で

あたしたちは夜明けの海に来た



「寒いな〜」


おっと?

これ弥彦の弱点じゃないか⁇



「朝日の着てるポンチョ

あったかそうやな〜」



「弥彦が薄着なんだよ!それっ‼ 」



ボフッ‼‼



「何も見えへん!」


「いいから、いいから!」



スポッ‼‼



「2人で入ればあったかいでしょ?」



あたしの今着てるポンチョは

大きめサイズだから弥彦も入れる



「ほんまや!あったかいな〜

こうしたら、もっとあったかいで」



ギュッ



「うん、あったかいね」


弥彦と手を温め合いながら

波の音を聞いた


心が洗われていくようだった…