なんか矢吹、体温高くね? 「お前熱あるのー?」 返事はない。 矢吹が「あはっ」と愉快そうに笑った。 「ちょっ、矢吹何笑ってんだよ!」 「なんででしょーう。バカには分からないかもねー」 バカにしたような、嬉しそうな声。 前を行く彼の顔は見えない。 だけど、すごく嬉しそうなのは良く分かった。 今にもスキップしそうな勢い。 変な矢吹。 今日は一段と機嫌がよくて、逆に怖いくらいだった。