結局誰も、本当の俺を見てくれないじゃん。 月花は後ろ姿だから、表情は見えない。 でもきっと、アイツもおんなじように俺を妬んでるんだろうな。 そう思うと、すうっと頭が冷えていくような気がした。 他人って、結局そんなもんか。 ああ、月花に何を期待してたんだろう、俺は。 本当、イライラする――― 「それは違うっしょ」 月花の、声がした。