「家じゃおちおち寝られないから、夜に勉強してたら昼夜逆転しちゃっただけ。先生の話聞くよりは、自分でやった方が身につくし」 「え、おちおち寝られないって」 不眠症とか? 「どうでもいいでしょ。それよりここ、間違ってる」 私が詮索しようとしたら、まるで話をそらすように赤ペンでバツされた。 「あ、うん」 なんか流された気がするけど、まあいいか。 まるで家のことをひた隠しにしているようで。 謎が解けたと同時に、謎が深まった気がした。